2016年12月31日土曜日

本年もお世話になりました

 本年もお世話になりました。いつも応援ありがとうございます。

 今年はもうちょっとやれるかと思ったのですが、いまひとつでした。

『メロリリ』もうちょい売れると思ったんだけどな……。

 幼少時の愛読書が宮沢賢治の伝記だったあたりから歯車が狂っていたのではないかと思います。

 ただもう死んでレジェンドになるルートを採るにしては年を取りすぎていますので、現世で結果を出していく所存です。

 来年は、いま書いている原稿に加えてもう1本、さらにできればもう1本書きあげたいと思います。短編もちょこちょこ書いてきたいです。

 おそらく私にとって来年は新たなチャレンジの年になると思います。いや、再来年かな……。そこはちょっとはっきりしませんが、いろいろやっていきたいです(声優に挑戦! とか政治家に転身! とかではなく、ちゃんと小説を書きます)。まあそんな派手なことはやりませんので、ふわっとした感じでご期待いただければと思います。

 来年もよろしくお願いいたします。

 どうぞよいお年をお迎えください。

過去の同人誌まとめ

『夜露死苦! 異世界音速騎士団”羅愚奈落”』

 KindleストアとBookwalkerで配信中です。
 Kindleストア
 https://www.amazon.co.jp/dp/B07GBS8KBW

 Bookwalker

 紙の本をお持ちの方は電子書籍版を下記のリンクからダウンロードできます。

 ダウンロードパスは奥付に記載してあります(半角英数)。

 Androidの場合は、ダウンロードしたmobiファイルを「kindle」フォルダに移動して、Kindleアプリでご覧ください。ライブラリに表示されない場合は、左上にあるプルダウンメニューを「本」から「ドキュメント」あるいは「すべてのアイテム」に変更してください。

 Kindle for iOSでmobi版を読みこみますとレイアウトが崩れてしまうことがありますので、その場合はepub版をepubリーダーでご覧ください。

 Kindleアプリ以外のリーダーを利用される方もepub版をダウンロードしてください。

 スマホなどでダウンロードした場合、ファイル名が変わってしまうことがあります。その場合は拡張子をそれぞれ「mobi」「epub」に変更してください。

 Kindle Fireで読む場合は、「本」アプリからですとライブラリに表示されません。mobiファイルを「Document」フォルダに移したのち、「ドキュメント」アプリでご覧ください。

 ragnarok08_2018-08-10_14-13-26.mobi
 http://firestorage.jp/download/609bdef3b2d48685afd8767e199b4d04d5ee148b

 ragnarok08.epub
 http://firestorage.jp/download/74a0e9dd8cd0c03c059be1ff67effeab030971ea



『あたらしくうつくしいことば』

 Kindleストアで配信されています。
 https://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B078Q32VFC/

 紙の本をお持ちの方は電子書籍版を下記のリンクからダウンロードできます。

 ダウンロードパスは奥付に記載してあります(半角英数)。

 KOTOBA06.mobi
 http://firestorage.jp/download/885c08d275c67beb3ea5cca86c41ddb1e3b14269

 KOTOBA06.epub
 http://firestorage.jp/download/629bdf0de64cec11d442286554504f624f58dbf0


〇『菊と力』

 Kindleストアにて配信中
 https://www.amazon.co.jp/dp/B06ZY4CB9J/

 紙の本をお持ちの方は下記のリンクから電子版をダウンロードできます。

 ダウンロードパスは266ページ14行目にある刀の名前(一番下のもの)です(半角英数)。

 mobi
 http://firestorage.jp/download/a3f76f5afcc3be34205ea05066f13a89036b8a19

 epub
 http://firestorage.jp/download/781e8cf0311971b1270a8c3d1ed14c8f707524b9


〇『ノースサウス あるいは恋に変わる肉の内なる刀の力』

 Kindleストアにて配信中
 https://www.amazon.co.jp/dp/B01N1X20H4/

 紙の本をお持ちの方は下記のリンクから電子書籍版をダウンロードできます。

 ダウンロードパスは奥付に記載してあります(半角英数)。

 NS06_2016-12-29_16-10-32.mobi
 http://firestorage.jp/download/086252dd4f6a58605e0e5a6678a0a513856308ec

 NS06.epub
 http://firestorage.jp/download/fd990a4d99039a6c45c4c8d1118ed8816d04628e


〇『トラフィック・キングダム』

 COMIC ZIN様に委託しています。
 https://shop.comiczin.jp/products/detail.php?product_id=28908

 Kindleストアで配信中です。
 https://www.amazon.co.jp/dp/B01K9XI428/

 なお、紙の本に載っている「がんばれドッグミート」は2次創作のためKindleストアバージョンには含まれておりません。以下のページからご覧ください。
 http://akamitsuba.blogspot.jp/2015/12/blog-post_14.html


 紙の本をお持ちの方は下記のリンクから電子書籍版をダウンロードできます。

 ダウンロードパスは奥付に記載してあります(半角英数)。

 TK07_2016-08-12_16-30-44.mobi
 http://firestorage.jp/download/af5f2d9036927c6ec9266ec82ab1f465758569f9

 TK07.epub
 http://firestorage.jp/download/f410fc49c6d5346d259fad7c0dddfdf4fb5865df

        
〇『平家さんと兎の首事件』

 Kindleストアで配信中です。
 http://www.amazon.co.jp/dp/B019XJYUXQ

 紙の本をお持ちの方は下記のリンクから電子書籍版をダウンロードできます。
 
 ダウンロードパスは奥付に記載してあります(半角英数)。

 heikekdp11.mobi
 http://firestorage.jp/download/e608d02ff13fc1138587881e8f7c704eb6086795

 heikekdp11.epub
 http://firestorage.jp/download/32c927c0615284a63c7556ad616bd9ecd67b2909


〇『アクマノツマ』

 Kindleストアで配信中です。
 http://www.amazon.co.jp/dp/B018JNTCQW

 BOOKWALKERさんでも配信しています。
 https://bookwalker.jp/de094ba957-e325-41be-9db0-1028463a8de7/

 紙の本をお持ちの方は下記のリンクから電子書籍版をダウンロードできます。

 ダウンロードパスは本文96ページ7行目にある英単語です(半角英数)。

 akusaikdp_v01.mobi
 http://firestorage.jp/download/0bdd7fa295385c1f2c74a8f243e9f0a9c60f3762

 akusaikdp_v01.epub
 http://firestorage.jp/download/4a001843d4208ae0dff2c3cbb1f67f567ddbcef2

2016年12月30日金曜日

冬コミ2日目お疲れさまでした

 サークルスペースにお越しくださったみなさん、ありがとうございました。

 いろいろとお褒めのことばをいただいて、ここのところ失っていた自信を取りもどすことができました。来年はやりますよ(毎年いってる)。

 午後から長谷川さんが来てくださったので、「YOU描いちゃいなよ」と誘ってダブルサイン会を開催しました。長谷川さんは「緊張するなあ」とおっしゃっていて、同じく人前でサインをするのにとても緊張する私としても共感できましたので、新たにサークルスペースに来てくださった方を「YOU描かれちゃいなよ」と長谷川さんのところに次々と送りこみ、長谷川さんが「うわ~っ」となっているのを横でケラケラ笑いながら見ていました。

 長谷川さんはすべての本にちがった絵を描かれていて(同じ蛟希でも構図がちがう)、さすがだなあと思いました。正直、あれをもらえた方がうらやましいです。

 次の夏コミも参加予定です。原稿はまだ何も書いていませんが、短編2本を目標にがんばっていきたいと思います。ぜひまたサークルスペースの方に足をお運びください。

 今回もCOMIC ZIN様に委託しています。通販ページはまだできていないようです。
http://shop.comiczin.jp/products/list.php?category_id=5296

『ノースサウス』の電子書籍版がKindleストアにて配信中です。
https://www.amazon.co.jp/dp/B01N1X20H4/

 紙の本をお持ちの方は電子書籍版がダウンロードできます。
http://akamitsuba.blogspot.jp/2016/12/blog-post_79.html

 過去記事にて明日サークル参加される方々について書いております。こちらもご覧ください。
(nauribonさんがゲスト参加されている合同誌について追記しました)
http://akamitsuba.blogspot.jp/2016/12/204b.html

2016年12月29日木曜日

明日サークル参加します@2日目 西の-04b

 明日、冬コミにサークル参加します。

 サークル名は「石川博品」です。中の人と同じ名前、つまりマリリン・マンソン・システムでやっております。

 新刊の『ノースサウス あるいは恋に変わる肉の内なる刀の力』を持っていきます。頒価は1000円です。


 電子書籍化作業をしていて本文中にいくつか誤りを発見しました。訂正してお詫び申し上げます。正誤表を以下のページに掲載いたしましたのでご覧ください。
http://akamitsuba.blogspot.jp/2016/12/blog-post_29.html

 今回もCOMIC ZIN様に委託しています。明日には通販ページが作られると思います。
http://shop.comiczin.jp/products/list.php?category_id=5296

 電子書籍版がKindleストアで配信されます。すでにファイルを送信して、現在先方でレビュー中ですので、もう少々お待ちください。通例どおりならば明日の朝には配信が開始されるはずです。

 紙の本をお持ちの方は電子書籍版をダウンロードできます。以下のページからアップローダーに移動してください。
http://akamitsuba.blogspot.jp/2016/12/blog-post_79.html

 また、既刊の『トラフィック・キングダム』・『平家さんと兎の首事件』・『耳刈ネルリ拾遺』も持っていきます。頒価はすべて1000円です。

 明日、みなさんとお会いできることを楽しみにしております。

『ノースサウス』電子書籍版まとめ

 Kindleストアにて配信中
https://www.amazon.co.jp/dp/B01N1X20H4/

紙の本をお持ちの方は電子書籍版を下記のリンクからダウンロードできます。

 ダウンロードパスは奥付に記載してあります(半角英数)。

 Androidの場合は、ダウンロードしたmobiファイルを「kindle」フォルダに移動して、Kindleアプリでご覧ください。

 Kindle for iOSでmobi版を読みこみますとレイアウトが崩れてしまうことがありますので、epub版をepubリーダーでご覧ください。

 Kindleアプリ以外のリーダーを利用される方もepub版をダウンロードしてください。

 スマホなどでダウンロードした場合、ファイル名が変わってしまうことがあります。その場合は拡張子をそれぞれ「mobi」「epub」に変更してください。

 Kindle Fireで読む場合は、「本」アプリからですとライブラリに表示されません。mobiファイルを適当なフォルダに移したのち、「ドキュメント」アプリでご覧ください。

NS06_2016-12-29_16-10-32.mobi
http://firestorage.jp/download/086252dd4f6a58605e0e5a6678a0a513856308ec

NS06.epub
http://firestorage.jp/download/fd990a4d99039a6c45c4c8d1118ed8816d04628e

『ノースサウス』物理書籍版正誤表

『ノースサウス あるいは恋に変わる肉の内なる刀の力』物理書籍版の本文中にいくつか誤りがあります。訂正してお詫び申し上げます。

 以下に正誤表を掲載いたします。

p8 3行目 八六〇三→八七三二
p9  14行目 佩いていた→帯びていた
p75 3行目 一け→一駆け
p76 15行目 柄《つか》→ルビトル 読みは「え」
p122 16行目 見るのも恐ろしい。→想像するのも恐ろしい。
p129 7行目 もどし。→もどした。
p129 10行目 佩刀→愛刀
p176 15行目 刀は佩いていない→刀は帯びていない

 以上です。

 ご迷惑をおかけして申し訳ございません。

2016年12月25日日曜日

冬コミのお知らせ@2日目西の04b

※ 12月30日nauribonさんについて追記

 来る12月29~31日に開催されるコミックマーケット91に私のお世話になっている方々が参加されますのでご紹介します。
(配置順)

1日目

○西ら17b 課金なんかに絶対負けない!
「トラフィック・キングダム」でイラストを描いてくださった佐藤おどりさんがこちらのサークルのグラブル合同本に参加されています。

本の紹介ページ
http://5am.n-at.me/

佐藤さんのサイト
http://supernormal.jp/


3日目

○東H53a TKMC
『菊と力』でイラストを描いてくださったじゃいあんさんのサークルです。
https://twitter.com/jyaian3399

○東a28a I.S.W
「平家さんって幽霊じゃね?」「地下迷宮の帰宅部」でイラストを描いてくださったnauribonさんがこちらの合同誌に参加されています。
http://www.iswdesigning.com/special/c91kmm/

○東b01b Will be Here
『後宮楽園球場』でイラストを描いてくださったwingheartさんのサークルです。
https://twitter.com/wingheart_tw

○東h07b ポンポーグラー
『四人制姉妹百合物帳』でイラストを描いてくださったはらさんのサークルです。
http://pencilpen.cocolog-nifty.com/

 また、はらさんは当日東w20b 漫画の手帖にて頒布されます『漫画の手帖TOKUMARU』15号に漫画を寄稿されています。

 さらに、私が今回のコミケカタログに寄稿しましたコラムにイラストを描いていただいております(pp1356-7「コミケと同人誌と私」コーナー)。こちらもどうぞよろしくお願いいたします。


 コミケに参加される方はぜひチェックしてみてください。
 よろしくお願いいたします。

2016年12月13日火曜日

冬コミ新刊を入稿しました

 冬コミ新刊『ノースサウス あるいは恋に変わる肉の内なる刀の力』を入稿しました。

 今回ページ数が多いので、背の耐久性が心配です。

 見たところ、商業の本と作りはいっしょのようなので、大丈夫だとは思いますが。

  なろうにアップした際には行アキを多くしてありますが、もともとの原稿でも行アキ多めになっています。

 そうやって「軽み」を出そうという試みだったのですが、それによって本が重くなってしまうという矛盾……。


 以下、サンプル画像です。






 どうぞお楽しみに。

2016年11月28日月曜日

冬コミカタログに寄稿しました

 冬コミカタログ(冊子版)の「コミケと同人誌と私」というコーナーに寄稿しました。

http://www.comiket.co.jp/info-a/
http://www.comiket.co.jp/info-a/CatalogShop.html

 文章といっしょにイラストが載るのですが、そのイラストをはらさんが描いてくださいました。コミケで出した最初の本でイラストを頂戴したはらさんとまたコラボできてうれしいです。

http://pencilpen.cocolog-nifty.com/

「コミケと同人誌と私」は文章系の作家がコミケや同人誌についてコラムを書くコーナーです。毎回2人分載るのですが、今回は私と喬林知さんです。

 このコラムはDVD-ROM版には収録されませんのでご注意ください。

 冬コミカタログ(冊子版)は12月3日発売です。どうぞよろしくお願いいたします。

2016年11月12日土曜日

竜門峡を通って天目山栖雲寺に参る

 先日、大菩薩嶺にのぼるため中央本線・甲斐大和駅に行ったところ、栖雲寺(せいうんじ)というお寺の「宝物風入れ展」のチラシが置かれていた。

  どこかで聞いた名前だと思い、調べてみると、いま上野の東京国立博物館で開催されている「禅」展に普応国師坐像を出しているところだった。

http://zen.exhn.jp/

 かなり印象的な木像だったので、「あ~、あれね」となった。

 普応国師は元の禅僧で、栖雲寺開山のお師匠さんだという。

 これは何かの縁だろうと思い、年に一度の御開帳に行ってみることにした。

http://www.tenmokusan.or.jp/

 というわけで甲斐大和駅にやってきたのだが、のんびりしていたので正午になってしまった。





 駅を出るとこんな感じ。

 甲斐大和駅の旧名は「初鹿野(はじかの)」。

 諏訪の神様に関わりのある名前らしい。

 いい名前なので残しておいてほしかった。

 駅のそばには諏訪神社があるのでお参りする。



 小仏峠(高尾山のとなりくらいにある峠)を越えると、甲州街道の終点・諏訪大社の磁力を感じるようになる。

 別にオカルト的な意味でなく、住民の信仰がそちらに向かっていることが道の上からでも見て取れるのだ。

 司馬遼太郎『街道をゆく』の甲州街道編は日本橋からはじまって八王子(つまり小仏峠の手前)で終わっている。

 八王子は八王子千人同心の町、つまりは江戸の磁力の下にある。

 そこで街道を「ゆく」のをやめたのは司馬に何か意図があったのかどうか。

 甲州街道を江戸から行くと、小仏峠で一度空気が変わり、笹子峠でまた空気が変わる。

 ずっと山間を歩いてきたのが、甲府盆地に入って急にひらけた感じがする。

 諏訪大社の磁力もまた一段と強くなるように感じられる。

 甲斐大和駅はその笹子峠を越えた最初の駅だ。

 駅の裏手には武田勝頼の像がある。



 ここは武田氏滅亡の地である。

 敗走の勝頼一行の目指したところが、今日の目的地である栖雲寺。

 しかし彼らはたどりつけずに終わった。

 思えば武田勝頼の母は諏訪氏。

 岩殿山に籠るという当初の予定が狂ったのも諏訪大社の磁力なのか。


 諏訪神社にお参りしたあとで歩きだす。

 Googleマップによると、 栖雲寺まで6km弱。

 徒歩で所要時間1時間半とあるが、時速4kmで歩きつづけるのはしんどい。

 もうすこし時間がかかるだろう。

 今日の最高気温は17度。

 暑くてさっそくTシャツ1枚になる。

 道はこんな感じ。


 なぜか沢蟹が死んでいる。


 国道20号と分かれる。


  ハッピードリンクショップ(ただ自販機が並んでいるだけ)。

 これを見ると山梨県に来たという感じがする。


  武田氏最後の戦いその1、四郎作(しろうつくり)古戦場跡。


 山に抱かれた集落。


 武田氏最後の戦いその2、鳥居畑(とりいばた)古戦場跡。


 ここで自害した勝頼たちのために家康が景徳院という寺を建てた。


 栖雲寺の御開帳が午後3時までということもあり、いったんパスして先に進む。





 何か渋い門。
 


 お蕎麦屋さん。

 人気の店らしく、駐車場がいっぱいで、入れない車が困っていた。
 

 栖雲寺は蕎麦切り発祥の地でもある。

 麺類先進国・元から帰ったお坊さんがそばを塊のまま食ってるそばがき民たちに「YOUさあ、俺のいたGENではこうやって食ってたんだけど」といって切ってみせたのが現在の蕎麦のはじまりである(想像)。



 本日体験できるプログラムはないみたい。



 すすきと雲。



 竜門峡遊歩道といういかつい名前の道をとおっていく。



 橋を渡るとコースのはじまり。



 竜そして熊。


 意外と礼儀正しいのね。


 最初はこんな道。


 右手には沢。


 ちょっと難所感が出てきた。


 ちょっと怖い。


 前日の雨のせいか、ぬかるみ多し。


 いい岩あるじゃねーの。


 さっそくのぼっちゃうおじさん。

 今日ははじめからブログに書こうと思って歩いていたのでこんなことをしたが、俺ふだんなら絶対こんなことしないよな、と思う。

「書くこと」と「実生活」の関係や「虚実皮膜」ということに深く考えこむ……が、魚を見つけたので瞬時に忘れる。


 お魚いたー!


 とにかくずっとせせらぎに包まれている。


 あらきれい。


 平戸の石門だって。


 えぇ……こことおるんスか……。


 きれいに割れている。


 そんなこんなでゴールすると、栖雲寺は目の前。

 遊歩道の所要時間は1時間ほど(駅から遊歩道入口までは徒歩1時間。なお駐車場有)。

 体力的には高尾山の6号路を歩けるくらいならだいじょうぶだろう。

 道標がちゃんとしているので地図がなくても安心。

 何箇所か「ん?」というところもあったが、落ちついて道の先を見れば迷わないはず。

 後半のぼりがややきつくなるので、足元はハイキングシューズがおすすめ。

 雪が積もったあとに来てみるのもいいかもしれない(ただしその時期、帰りのバスはなくなる)。


 で、お寺。

 中は写真撮影禁止なので写真はこれだけ。


 境内に町の集会場があって、そこで拝観料500円を払う。

 町の人が受付等をしている。

 宝物は集会場の中に展示されていた。

 おもしろかったのが「十字架捧持マニ像」。

 仏画なのに十字架を持っていて、服はマニ教ふうという珍しいもの。

 そして元朝のものだからなのか、顔が明らかにモンゴル系。

 ふだんは県の博物館に寄託されていて、しかもそこでは展示されていないそうなので、見たければここで見るしかない。

 係の人に写真を撮っていいか聞いたら不可だといわれたのだが、すぐあとに新聞社の人が来て写真をバシャバシャ撮っていて、さっきの係の人に「ごめんなさいね」と謝られた。

 マスコミめ~。


 本堂に移動。

 そば職人がそばを切っている。

 あがったところが囲炉裏になっていて、「囲炉裏カフェ」なるものが行われていた。

 実は私、お茶とかコーヒーとかを一切飲まない人間なので、こういうときに困ってしまう(単に嫌いなだけで、宗教上の理由などではない)。

「お酒飲まない」だとまだいいが、「お茶飲まない」とカミングアウトすると「えっ?」て顔をされることが多い。

 ふだんは「母の目がよくなるようにお茶断ちしてるんです」とか「先祖がボストン茶会事件に関わっていたので『お茶飲むな』が家訓なんです」などと嘘をついてごまかしているが、こういうとこだとそうはいかない。

 靴を脱ぐとさっそくお茶を勧められるが、「一刻も早く本堂を見たい人」のふりをして逃げる。

 本尊のお釈迦さまは禅寺らしく宝冠をかぶっていた。

 開山の業海本浄坐像はいいお顔をしている。

 東博に行っている普応国師坐像はもっと曲者感のあるお顔だった。

 普応国師は寺にとらわれず、山とかで修行しちゃうというかなりハードコアな禅僧だったわけだが、そこに海を渡って弟子入りしちゃう栖雲寺開山もかなりやばい。

 師匠のいた山に似てるからって自分の寺を天目山栖雲寺と名づけたそうだが、そういう師弟愛ってすてきだと思う。

 このあたりの禅僧の関係性を腐の方々が掘りさげていったらホントたいへんなことになると思うよ。


 本堂の受付にはきれいなお姉さんが2人いた。

「思ほえず山里にいとはしたなくてありければ心地まどひにけり」というやつですわ。

 着ていたフーディーニJKTの裾を切って歌を書いて贈りそうになったよ。

 
 寺を出て歩いて帰ろうと思ったらちょうどバスが来ていたので飛び乗る。

 そのために景徳院は行かずに終わった。

 甲斐大和駅に着いたのが午後3時。

 寺から歩いて帰るつもりならあと2時間早く家を出る必要があった。


 今日は大きなミスもなく、よく歩けたのでよかったです。

 おしまい

2016年11月10日木曜日

北海道コミティア5のお知らせ

  来る11月13日(日)、ホテルさっぽろ芸文館にて開催されます北海道コミティア5にエビ桃さんがサークル参加されます。
http://elysian.dojin.com/h-comitia/
 
F13 もちほっぺ堂 
http://ebimomo.tumblr.com/

『トラフィック・キングダム』も置いていただくことになっております。
 ぜひ足をお運びください。

2016年10月28日金曜日

冬コミ当選しました

 冬コミ当選しました。

 配置は金曜日西の-04bとなります。

 予告どおり『ノースサウス』を本にします。

 イラストは長谷川さんです。
 https://twitter.com/hasesese

 長谷川さんは2012年にJUMPトレジャー新人漫画賞を受賞されている(長谷川仁紀名義)漫画家さんです。
 http://www.shonenjump.com/j/mangasho/treasureread2012.html

 以前某所で紹介していただいて以来、ずっとご一緒したいと思っていましたので、今回イラストを描いていただけることになり、とてもうれしいです。

 すでにラフをいただいているのですが、女の子はかわいく、戦闘シーンは熱く描かれていてすばらしい出来ですので、どうぞご期待ください。

2016年10月16日日曜日

コミティア118のおしらせ

 来る10月23日(日)、東京ビッグサイトにてコミティア118が開催されます。
 http://www.comitia.co.jp/

  私のお世話になっている方々が参加されますのでご紹介します。

 D15b もちほっぺ堂
 『アクマノツマ』・『平家さんと兎の首事件』・「がんばれドッグミート」でイラストを描いてくださったエビ桃さんのサークルです。
 http://ebimomo.tumblr.com/

 F37a TKMC
 『菊と力』でイラストを描いてくださったじゃいあんさんのサークルです。
 https://twitter.com/jyaian3399

 し08b ヤショープ
 「先生とそのお布団」でイラストを描いてくださった高津マコトさんのサークルです。
 https://twitter.com/oloferne0124

 し47b ポンポーグラー
 『四人制姉妹百合物帳』でイラストを描いてくださったはらさんのサークルです。
 http://pencilpen.cocolog-nifty.com/ 

 ぜひ足をお運びください。
 よろしくお願いいたします。

2016年9月19日月曜日

『菊と力』序章「奪われた刀」をなろうにて公開しました

 http://ncode.syosetu.com/n2967dn/

 これから毎週月曜日の朝6時に更新していきます。

 以後、更新の告知はツイッターで行います。
 https://twitter.com/akamitsuba
 こちらでやると更新告知の記事が続いてしまって、他の記事をさがしにくくなるためです。

 来年初頭までの長丁場になりますがどうぞよろしくお願いいたします。

2016年9月13日火曜日

『菊と力』をなろうで公開します

 昨年の夏コミで頒布した『菊と力』を小説家になろうにて公開します。

 http://mypage.syosetu.com/826365/

 毎日更新するとしんどいことがわかりましたので、週1回のペースで連載します。
 毎週月曜日の朝6時に公開します。
 第1回目は来週19日の予定です。

 連載が終わりましたら電子書籍化してKindleストアにて配信します。
 物理書籍をお持ちの方はブログの方からダウンロードできるようにします。

 これでなろうにアップしたものがみんな殺伐中学生ものになってしまいました。
「中学生三部作」と名づけてみると何かそれっぽいですね。
 特に中学生を描きたいと思っているわけではないのですが、気がついたらこんな感じになっていました。
 割とひどい中学生時代を送ったためでしょうか。
 あの頃には二度ともどりたくない……。
 あと高校時代と大学時代と投稿時代と5、6年前にももどりたくない……。

 毎回の更新告知はツイッターで行います。

 https://twitter.com/akamitsuba

 告知以外にもいろいろとつぶやいておりますので、ぜひフォローしてみてください。

 それでは来週以降の連載をお楽しみに。

2016年8月20日土曜日

コミティア117のお知らせ

 来る8月21日(日)、東京ビッグサイトにてコミティア117が開催されます。
 私のお世話になっている方々が参加されますのでご紹介します。

 U01a カスピトラ
「先生とそのお布団」でイラストを描いてくださった高津マコトさんのサークルです。
 新刊のサンプルがツイッターで公開されています。
 https://twitter.com/oloferne0124
 また、拙著『トラフィック・キングダム』をサークルスペースに置いていただくことになっております。

 さ01a TKMC
『菊と力』でイラストを描いてくださったじゃいあんさんのサークルです。
 夏コミに続いて新刊を出されるそうです。
 サンプルはこちら。
 https://twitter.com/jyaian3399

 当日、会場に行かれる方はぜひチェックしてみてください。
 よろしくお願いいたします。

2016年8月14日日曜日

コミケお疲れさまでした

 コミケ3日目お疲れさまでした。
 サークルスペースにお越しいただいたみなさん、ありがとうございました。
『メロリリ』の話をしたり、原稿の書き方について話したりして楽しい時間を過ごすことができました。

 今回はカクヨムやなろうにあらかじめアップしてあったために、その時点で推敲や校正がかなりなされていました。
そのために本を作る段階になってもやや緊張感に欠ける部分がありました。
 同人誌を作ることに慣れてきているためでもあるかと思います。
 ここはひとつ気持ちを引き締めなおしていかなければいけません。
 商業の方の原稿も、ペースをあげてなるべく早い内に完成させたいと思います。
 できれば年内にその次のものに着手したいですね。

 既刊の持ち込み数をすくなめにしてしまったために、今回早い内に完売してしまいました。
 買えなかったという方にお詫びいたします。
『平家さん』と『耳刈ネルリ拾遺』はまだ手元に在庫がありますので、次回以降のイベントにも持っていきます。
『菊と力』は手元に在庫がなくなってしまったので、今年中に電子書籍化したいと思います。
(COMIC ZINさんの方にはまだ在庫があります)

 次の冬コミにも申しこむ予定です。
 本当は短編集を出そうと思っていたのですが、まだ一本も書いていなくてちょっと間に合いそうにないので、なろうで連載していた『ノースサウス』を本にまとめようかと思っています。
 またページ数の多い本ができあがってしまうのか……。
 どうぞお楽しみに。

 新刊『トラフィック・キングダム』を含む同人誌をCOMIC ZINさんに委託しています。 http://shop.comiczin.jp/products/list.php?category_id=5296

 Kindleストアでの電子書籍版の販売、奥付にあるパスワードを使っての電子書籍版のダウンローにつきましては以下の記事をご覧ください。
http://akamitsuba.blogspot.jp/2016/08/blog-post.html


2016年8月13日土曜日

『トラフィック・キングダム』電子書籍版まとめ

Kindleストアで発売中です。
https://www.amazon.co.jp/dp/B01K9XI428/

紙の本をお持ちの方は下記のリンクからダウンロードできます。
ダウンロードパスは奥付に記載してあります(半角英数)。
Androidの場合は、ダウンロードしたmobiファイルを「kindle」フォルダに移動させてください。
Kindle for iOSでmobi版を読みこみますとレイアウトが崩れてしまいますので、epub版をepubリーダーでご覧ください。
スマホなどでダウンロードした場合、ファイル名が変わってしまうことがあります。
その場合は拡張子をそれぞれ「mobi」「epub」に変更してください。
Kindle Fireで読む場合は、「本」アプリからですとライブラリに表示されません。
mobiファイルを適当なフォルダに移したのち、「ドキュメント」アプリでご覧ください。


TK07_2016-08-12_16-30-44.mobi
http://firestorage.jp/download/af5f2d9036927c6ec9266ec82ab1f465758569f9

TK07.epub
http://firestorage.jp/download/f410fc49c6d5346d259fad7c0dddfdf4fb5865df

2016年8月7日日曜日

コミックマーケット90のお知らせ@3日目東パ-03b

 来る8月12-14日、東京ビッグサイトにて開催されますコミックマーケット90に私のお世話になっている方々が参加されますのでご紹介します。
 みなさん私と同じ3日目(日曜日)です。
 (以下、スペース番号順)

TKMC 東ネ-18b
『菊と力』でイラストを描いてくださったじゃいあんさんのサークルです。
https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/12723411
http://www.pixiv.net/member.php?id=134919

もちほっぺ堂 西し-20a
『アクマノツマ』、『平家さんと兎の首事件』、そして夏コミ新刊に収録されます「がんばれドッグミート Dogmeat Can't Fail」でイラストを描いてくださったエビ桃さんのサークルです。
 8月21日のコミティア117には参加されないそうですのでご注意ください。
 私の夏コミ新刊『トラフィック・キングダム』を置いていただくことになっております。
https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/12709497
http://ebimomo.tumblr.com/

ポンポーグラー 西し-21a
『四人制姉妹百合物帳』でイラストを描いてくださったはらさんのサークルです。
https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/12713193
http://pencilpen.cocolog-nifty.com/

ticketchan 西れ-41a
『ヴァンパイア・サマータイム』でイラストを描いてくださった切符さんのサークルです。
https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/12722303
http://www.ticketchan.com/

 当日ぜひお立ち寄りください。
 よろしくお願いいたします。

2016年7月30日土曜日

入稿しました@3日目東パ-03b

 『トラフィック・キングダム』を印刷所に入稿しました。
 以下、サンプル画像です。









 どうぞご期待ください。

2016年7月22日金曜日

『メロディ・リリック・アイドル・マジック』本日発売です

『メロディ・リリック・アイドル・マジック』本日発売です。
この瞬間を長年待ったぜッ!
http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-631128-1

どうぞよろしくお願いいたします。

2016年7月21日木曜日

サイン本の配本につきまして

 前回の記事で、「サイン本の配本についてはダッシュエックス文庫さんの方にお問い合わせください」と書きましたが、今回、編集部の方ではどの書店さんに配本されるかわからないそうです。
 基本的に配本先は編集部の決めることではなく、配本先のリストをもらうことでそれを知ることになるのですが、今回はそのリストがなかったそうなのでみなさんにお伝えすることができません。
 申し訳ございません。
 お問い合わせくださった方にお詫び申し上げます。

2016年7月13日水曜日

『メロディ・リリック・アイドル・マジック』のサイン本が販売されます

『メロディ・リリック・アイドル・マジック』のサイン本が販売されます。
どのお店に置かれるかはダッシュエックス文庫さんの方にお問い合わせください。
どうぞよろしくお願いいたします。

2016年6月16日木曜日

『ノースサウス』をなろうにて公開します

 先に予告しておりました『ノースサウス あるいは恋に変わる肉の内なる刀の力』を明日6時から「小説家になろう」にて公開します。
http://ncode.syosetu.com/n1056dj/

 本作は昨年の夏に同人誌で出した『菊と力』のバージョンちがいになります。
 過去の記事にあるバージョン3がこれに当たります(バージョン2は出来があまりよくないのでお蔵入りです)。
 2010年の初夏に半分書いて没になり、残りの半分を2011年、『後宮楽園球場』と『アクマノツマ』の間に書きました。
 今回、7月22日に発売される新作『メロディ・リリック・アイドル・マジック』と舞台がいっしょということで、こうして公開することに決めました。
 あらすじは以下のような感じです。

中学生が刀を持って殺し合う世―― 
井遠憂樹(いとお・ゆうき)はパトロール中に敵対する中学校の櫟潟蛟希(くぬぎがた・みずき)と出会う。
 彼女の剣で斬殺される憂樹。
しかしなぜか彼はよみがえり、そして恋に落ちた。
 蛟希もまた憂樹を「運命の人」と意識しはじめる。
 敵味方に分かれたふたりの恋がやがて最終戦争を引き起こし、この世界の秘密を明らかにする。

 いま読みかえしてみると、主人公とヒロインの視点から語ることや、ヒロインの造形など、のちの『ヴァンパイア・サマータイム』に通じるところがあるように感じました。
 そういった点も含めて楽しんでいただければと思います。

 明朝6時から毎日更新します。
 明日は登場人物紹介と最初の2話を公開します。
 どうぞよろしくお願いいたします。

2016年6月12日日曜日

北海道コミティアのおしらせ

 来る6月19日(日)、ホテルさっぽろ芸文館にて開催されます北海道コミティア4にエビ桃さんがサークル参加されます。
 配置はF-17、サークル名は「もちほっぺ堂」です。
 ぜひ足をお運びください。
 よろしくお願いいたします。

北海道コミティアHP
http://elysian.dojin.com/h-comitia/index.html

エビ桃さんのtumblr
http://ebimomo.tumblr.com/

2016年6月10日金曜日

夏コミ当選しました

 夏コミ当選しました。
 配置は3日目(8月14日 日曜日) 東地区“パ”ブロック-03b です。

 短編集『トラフィック・キングダム』を持っていきます。
 収録作は「がんばれドッグミート」「トラフィック・キングダム」「先生とそのお布団」です。
 250ページくらいになるのではないかと思います。
 電子書籍版も作る予定ですが、「がんばれドッグミート」は二次創作ですので、Amazonで配信されるものからは除外します。

 当日みなさんにお会いできることを楽しみにしております。


2016年6月9日木曜日

新作が発売されます

 新作が発売されます。

『メロディ・リリック・アイドル・マジック』 ダッシュエックス文庫 7月22日発売

 内容は以下のような感じです。


 アイドルグループ・LEDは「国民的アイドル」と称され、飛ぶ鳥を落とす勢い。
 東京都沖津区では、それに叛旗を翻した女子高生アイドルグループたちが誰の力も借りずにアイドル活動を行っていた。
 沖津区の都立高校に入学した吉貞摩真(よしさだ・なずま)は父の海外赴任のために学生寮で暮らすことになったが、そこはアイドルだらけの学生寮だった。
 当初はアイドルに何の興味もなかった摩真だったが、同じ寮に住む尾張下火(おわり・あこ)や学校一の美少女・飽浦グンダリアーシャ明奈(あくら・ぐんだりあーしゃ・はるな)と出会い、やがて彼女たちが結成したアイドルグループに関わっていくこととなる――


 本作は2014年7月から11月にかけて書きました。
 企画としては前年の3月くらいから動きはじめていたのですが、結局ボツになってしまい、その後、数々のレーベルをさまよい歩きました。
 どうも「アイドル物」というのがネックになったみたいです。
 最終的に「これはアイドル物ではなく学生寮物だ!」といいはって、ダッシュエックス文庫さんで出してもらえることになりました。

 本作の原型はデビュー当時からあり、「トラフィック・キングダム」のプロトタイプと併せて担当さんに見せたことがあります。
 そのときにはもうひとつ、オンラインゲームの話も持っていきました。
 受賞作そっちのけで別のプロット3本について熱く語る新人――大物なのか狂人なのか……。

 それはともかく、長い時間がかかって、内容的にも二転三転しましたが、最後には企画開始当初の、一番やりたかった形のものができあがったので、満足しています(大物ぶり)。

 ここにタイトルロゴ等が入っていない仮の書影が出ていますが、
http://www.amazon.co.jp//dp/4086311283
 右側にいる子がメインヒロインの尾張下火ちゃんです。
 今回、『ヴァンパイア・サマータイム』のように女の子視点も取り入れていますので、個人的にはヒロイン兼第二の主人公といった認識でおります。
 下火ちゃんはおとなしくていじらしい女の子にしようと思っていたのですが、気がつけばレイチを凶悪にしたようなヤカラになってしまいました。
 でも本当はいい子なんですよ……。

 左側にいる子が飽浦グンダリアーシャ明奈・通称アーシャです。
 お母さんがインド的な国から来ています。
 みんなに愛されるような女の子にしようと思って書きました。
 ある意味では真のメインヒロインと呼べるかもしれません。

 沖津区というのは『四人制姉妹百合物帳』や「先生とそのお布団」でも登場しましたが、東京都の某区をモデルにした架空の街です。
 これまでの作品では舞台設定を割とふんわりした感じで行っていたのですが、今回はどのシーンも実在の街のここで起こった出来事だとみなさんをガイドしてまわれるような造りになっています(狂人ぶり)。

 デビュー以来、私のやり方はスコシフシギな世界の中でむりやり地に足を着けていくというものだったように思うのですが、本作ではその「地」の部分から積みあげていってフィクションの世界に手を伸ばすという形になっています。

 本作は私がこれまで書いてきたものの集大成であり、新たなスタート地点であると考えています。

 どうぞご期待ください。


 イラストを描いてくださるのはPOOさんです。
https://twitter.com/_poo_illust
http://poo-dkg.tumblr.com/

 過去の作品に、久美沙織『白雪姫と黒の女王』、同『眠り姫と13番めの魔女』、木村由利子『新訳雪の女王』(いずれも角川つばさ文庫)のイラストがあります。
 ライトノベルのイラストははじめてだそうですが、カバーイラストを見ていただければおわかりのように、すごくいい感じです。

 今回は執筆段階からイラストのイメージが頭の中にあって、それに合うイラストレーターさんをこちらから担当さんに提案しました。

 POOさんのイラストはポップで、色がきれいで、ディテールのひとつひとつにリアリティがあって、本作にぴったりだと思います。

 イラストの方も楽しみにしていてください。


 本作の発売に合わせて、小説家になろうの方で長編の連載を行います。
『菊と力』の別バージョンで『ノースサウス』という作品です。
 沖津区という街の初出がこの作品になります。
 また下火やアーシャやナズマももともとはこちらの登場人物です。
 そもそもアーシャとナズマは『菊と力』の登場人物でした。
 アーシャが更子で、カズサがナズマです。
 いまとなってみれば、刀で殺し合っているよりアイドルを追いかけている方が彼らには合っているように思います。
 
 連載の最終回を発売日に合わせる予定でおります。
 ですので、最終回を読みおわったあとで本屋さんに走るなり「こんなことしてる場合じゃない」と気づいて勉学に励むなりしていただきたいと思います。

 連載は今月中にはじめます。
 ブログやツイッターで告知いたしますのでチェックしていてください。
 よろしくお願いいたします。

2016年6月1日水曜日

短編「トラフィック・キングダム」を「小説家になろう」にて公開します

 明日6月2日午前6時から公開します。
 毎日更新、全6話です。

 http://ncode.syosetu.com/n3182di/

 今回なろうでの公開に決めたわけは、カクヨムとどちらが使いやすいか試してみたかったためです。
 次にすこし長いものを公開する予定ですので、使いやすい方を発表の場として選びたいと思っています。

「トラフィック・キングダム」は4月の頭から5月の末にかけて書きました。
 なろうの方に投稿したあらすじは以下のようなものです。

――――――

 道路が車の群れに占拠されてしまった近未来。
 人々はパケットと呼ばれる乗り物で移動することを余儀なくされていた。

 中学生の桐原奈琉(きりはらなる)は夜ごとに仲間たちとパケットに乗って走りまわっていた。
 そこで同じ中学校の堀河多華美(ほりかわたかみ)と出会う。

 次第に仲良くなっていくふたり。
 やがて多華美は奈琉にある秘密を打ちあける――

――――――
 
 近未来が舞台なのでSFっぽい感じですが、ジャンルは「ヒューマンドラマ」で登録しておきました。

 本作のアイデアは割と古くから頭の中にありました。
 新人賞をもらって最初の打ち合わせで「『ネルリ』はともかく、次こういうの書きたいんですけど」といって担当さんにプロットを見せたおぼえがあります。
 そのときの担当さんの心中は察するに余りあります。
 当時は「よし、やる気があるところをアピールできたぞ」と思っていたのですが、いま考えると本当にクソみたいな新人ですね。

 今回は女子中学生が主人公ということで、その心内語を表現するためグッチャグチャな文章にしてみました。
 堂々と悪文を書くことができて楽しかったです。
 前回の「先生とそのお布団」で「大体やね~、創作ちゅうのはね~」と偉そうなことを書いた直後にこれを発表する度胸を褒めていただきたいと思います。

 本作は夏に出す予定の同人誌に収録されます。
 そちらでは佐藤おどりさんにイラストを描いていただけることになりました。
 http://supernormal.jp/

 佐藤さんは書籍の装画などで活躍されている方です。
 近作に、ドラマ『表参道高校合唱部!』のノベライズの表紙イラストがあります。
 佐藤さんのイラストはディテールがリアルであるにもかかわらず、どこか異世界感があります。
 見ていると、いまいる世界によく似たどこかに迷いこんでしまったような気がして、心がざわつきます。
 不思議な魅力のある絵を描かれる方だと思います。
 今回は、いつも佐藤さんの描かれているアンニュイな表情の女の子より偏差値が30くらい低そうな女の子たちを描いていただくことになっていますので、どうなるのか楽しみです。

 明日からの更新をどうぞお楽しみに。

2016年5月2日月曜日

コミティア116のおしらせ

 来る5月5日(木)、東京ビッグサイトにて開催されますコミティア116に私のお世話になっている方々が参加されていますのでご紹介いたします。

お54b ポンポーグラー(はらさん)
『四人制姉妹百合物帳』でイラストを描いてくださったはらさんのサークルです。
http://pencilpen.cocolog-nifty.com/

け16b もちほっぺ堂(エビ桃さん)
『アクマノツマ』『平家さんと兎の首事件』「がんばれドッグミート」でイラストを描いてくださったエビ桃さんのサークルです。
 今回、『平家さんと兎の首事件』を委託させていただいております。
http://ebimomo.tumblr.com/

M54a 漫画の手帖事務局
 はらさんと、「先生とそのお布団」(夏コミ頒布予定)のイラストを描いてくださる高津マコトさんの漫画が『漫画の手帖』71に掲載されています。
高津さんのブログ
http://blog.livedoor.jp/sleepinwasher/

 高津さんは今回サークル参加されていませんが、前回出された本が『ティアズマガジン』誌上で紹介されています(p.14)。

 また、I.S.W@ち01bで頒布されます『空想ラノベデザイン』プレビュー冊子に「平家さんって幽霊じゃね?」(ファミ通文庫『ホラーアンソロジー2 “黒”』所収)および「地下迷宮の帰宅部」(ファミ通文庫『部活アンソロジー2 「春」』所収)でイラストを描いてくださったnauribonさんがイラストを寄せられています。
https://twitter.com/hiiragiryo

 ぜひチェックしてみてください。
 よろしくお願いいたします。

2016年4月14日木曜日

短編「先生とそのお布団」カクヨムにて公開中

 夏コミで出す予定の本に収録する「先生とそのお布団」をカクヨムにて公開いたします。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054880866601

 すでに第1話を公開してあります。
 全15話になる予定です。
 明日から毎日午前6時に更新されます。
 カクヨムには「時間指定公開」という機能があり、原稿をアップロードする際に設定しておけばその時間に公開してくれます。
 そういうわけですので、毎朝チェックしていただければと思います。

 本作は今年の1月から3月にかけて書きました。
「猫が飼いたいニャ~」と思っているときに、鳥山明先生が幼少時に欲しいものを絵に描いていたら画力があがったというエピソードを思い出しまして、「俺もやろう」ということで書きはじめました。

 ただ猫との生活を描くだけですと、実際には飼っていない分、本当に飼っている人の書くものには勝てません。
 そこでフェイク私小説にして人工のリアリティを添加してみました。

 フェイク私小説ですので、内容に関してはあまり真に受けないでいただきたいと思います。 
 第1話でいきなり担当さんと喧嘩していますが、これは話をおもしろくするための作り話です。
 このシーンは2011年11月という設定なのですが、実際にはこの月に『カマタリさん』が出ています。
 このことからもこれがフィクションだということがお分かりいただけるかと思います。

 同人誌版では高津マコトさんに挿絵を描いていただけることになりました。

 twitter
 https://twitter.com/oloferne0124
 blog
 http://blog.livedoor.jp/sleepinwasher/
 pixiv
 http://www.pixiv.net/member.php?id=1650035

 個人的に、高津さんの描かれる漫画の特徴は画面が明るいことだと思います。
 雰囲気もそうなのですが、光があふれて物理的にも明るいのです。
 とても印象的な絵です。
 それと女の子と猫がかわいいですね。

 ちなみに高津さんはエビ桃さんとお知り合いで、はらさんとは『漫画の手帖』寄稿者つながりです。
 エビ桃さんとはらさんは私がおふたりにイラストをお願いする以前からお知り合いです。
 さらにエビ桃さんはじゃいあんさんとお知り合いで、じゃいあんさんはnauribonさん・まごまごさんとお知り合いです。

 何なんでしょうか、この「界隈」感……。

 みなさんもぜひこの「界隈」に足を踏み入れてみてください。

 明日以降の更新をどうぞお楽しみに。

2016年3月6日日曜日

タイトルの話

これまで発表した小説のタイトルについて色々と思い返していました。
よく「ラノベのタイトルは編集者が考える」といわれますが、私にはそのような経験がありません。
私はどちらかというとタイトル先行で発想するタイプですが、いきなりタイトルを思いつくのではなく、ぼんやりとしたアイデアがあって、そこにタイトルがつくと一気に道筋ができる、ということが多いです。
(以下、執筆順)

○『耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳』
「万歳万歳万々歳」の部分は西太后の写真から(「西太后」で画像検索すると出てきます)。
響きがかわいいので借用しました。
この大袈裟で馬鹿馬鹿しいイメージのタイトルが先に決まったことで、まだ書かれていなかった物語の色調も決定づけられたように思います。
出版前に一度、担当氏から「タイトルどうします?」ときかれたので、「そのままで」と答えたらそのままになりました。

○「ちいさな耳刈ネルリ」
『耳刈ネルリ拾遺』所収のものについては「解題」でコメントしましたが、これについては何も書いていませんでした。
ネルリが小さいことと「大ネルリに対する小ネルリ」ということがかかっています。
どうして「ちいさな」と平仮名にしたのかは不明。

○『耳刈ネルリと奪われた七人の花婿』
ミュージカルネタをやろうと考えたときにすぐ思いつきました。
元ネタは『略奪された七人の花嫁』というミュージカル映画です。
当初ミュージカルをやるつもりはなく、以前このブログで書いたように『ネルリ三世』を大真面目にやるつもりでした。
それが没になって次に出したのはゴリゴリのシリアスストーリーで、タイトルは『イ=ウのための練習曲(エチュード)』というのを考えていました。

○『耳刈ネルリと十一人の一年十一組』
当初は『耳刈ネルリ節句ステップジャンプ』というのを提案していました。
どうしても「セックス」って入れたかったんですね。
原稿を見返してみたところ、第一稿ではタイトルが『節句と嘘とネルリ未来記』になっていました(またセックスだ……)。
第二稿でようやく現行のタイトルが出てきていました。

○『菊と力』
けっこう悩んだおぼえがあるのですが、プロットを見てみたら最初からこれでした。
当時は「日本語でしか書けないものを書きたい」というような意識があって、「外国から見た日本」という連想で『菊と刀』からタイトルを借用しました。
本作は身近にいる人へのメッセージとして書いたもので、彼に力を与えたいと思って「刀」を「力」にしたのでした。
他には『Folding Japblade』というのも考えていました。
外国に輸出された折りたたみ刀が暗殺用の武器として畏れられ、蔑まれている、というイメージです。
作中で更子が似たような感慨を持つシーンがありますね。
以前このブログで書いた「バージョン3」のタイトルは『ノースサウス あるいは恋に変わる肉の内なる刀の力』でした。
長い! と思ったら『カマタリさん』の方が長いですね。

○『平家さんと兎の首事件』
これは同人誌として出すときにつけたものです。
第一稿では『平家さん敗北記』でした。
本作のタイトルは中身同様かなり迷走したため、無数の候補があります。
『平家さん怨(おん)パレード』とか『平家さんと無念の海』とか『滅びよ清和源氏、と平家さんはいった』とか『同居人が平氏の怨霊で同級生だった』とか『muni×kiss(無ニ帰ス)』とか『平家さんは耳をもがない』とか……。
後半はヤケクソですね。

○『クズがみるみるそれなりになる「カマタリさん式」モテ入門 』
以前ツイッターの方で書きましたが、最初は『かまたれ! カマタリさん』というタイトルでした。
より正確にいうと、タイトルだけが存在し、中身がない状態だったのです。
初稿完成後、本全体を自己啓発本のパロディにしようと提案して、それっぽいタイトルをいくつか考えました。
その内のふたつを担当氏がくっつけて現行のタイトルになりました。

○『後宮楽園球場 ハレムリーグ・ベースボール』
最初は「好球必打」にかけて『後宮筆談』でしたが、刊行が決まった段階で「野球要素を入れて」というリクエストを担当氏からいただいて『後宮楽園球場』にしました。
その後、「サブタイトルをつけて」といわれましたので、最初は「ガールズ・アット・バット」というのを提案しましたが、のちに現行のものに変えました。
サブタイトルは「ハレム」の語源になった「ハレムリク(私的な場所)」ということばから来ています。

○「平家さんって幽霊じゃね?」
長編版『平家さん』を下敷きにして書いたのですが、タイトルはパッと思いついてそのままです。

○『アクマノツマ』
sunn 0)))というバンドとBorisというバンドがコラボしたアルバムに"Akuma No Kuma"という曲がありまして、そこから取ったような気がします。
初稿を見たら『新妻で悪魔妻な俺のおさな妻』というクソみたいなタイトルが併記してありました。

○『四人制姉妹百合物帳』
「四人制姉妹」というフレーズがまずあって、そこに『半七捕物帳』のオマージュというアイデアが融合して生まれました。

○『明日の狩りの詞の』
元ネタは巻末の参考文献にもある『後狩詞記』です。
これも最初から決まっていた……と思ったのですが、今回ネルリシリーズに続く作品のアイデアとして提出した中に別タイトルを発見しました。
概要も併せて以下に転記します。

『狩猟採集戦争』
 北海道の女子が謎の外来生物を国立公園から駆除しているとき
 福井県の女子は空爆後の池でエビを釣る
 シベリアの女子がトナカイの群を襲う獣を追跡しているとき
 人工女子は惑星から飛び立つ「白鯨」を撃つ
 僕らは狩りの記憶をリレーしている

何か凄そう……ですが、これを見せられた担当氏の心中は察するに余りあります。

○『ヴァンパイア・サマータイム』
最初に思いついてそのままです。
過去のファイルを掘っていたら『冴原先輩吸血鬼説』という別ネタが出てきて、ちょっとおもしろそうでした。

○「地下迷宮の帰宅部」
部活物というお話をいただいて、寝て起きたらタイトルとラストが浮かんだので慌ててメモしました。
他にもネタを出していて、『アクマノツマ』を下敷きにした「悪魔召還部の誤算」、『四人制姉妹百合物帳』を下敷きにした「百合種(ユリシーズ)の姉妹たち」、『明日の狩りの詞の』を下敷きにした「封鎖都市の狩猟部」というのがありました。

○今度出るやつ
立案当初からずっと同じです。
近い内にアナウンスがあると思いますので、どうぞお楽しみに。

2016年1月24日日曜日

コミティア115のお知らせ

来る1月31日(日)、東京ビッグサイトにてコミティア115が開催されます。
私のお世話になっている方々が参加されますので、ご紹介します。
(スペース番号順)

G30b もちほっぺ堂(エビ桃さん)
『アクマノツマ』『平家さんと兎の首事件』「がんばれドッグミート」でイラストを描いてくださったエビ桃さんのサークルです。
今回、『アクマノツマ』と『平家さんと兎の首事件』を委託させていただいております。
『アクマノツマ』の方は残部わずかです。
私の方でも手元に在庫がなくなってしまいましたので、紙の本はこれが最後となります。
http://ebimomo.tumblr.com/

N06a ポンポーグラー(はらさん)
『四人制姉妹百合物帳』でイラストを描いてくださったはらさんのサークルです。
http://pencilpen.cocolog-nifty.com/

む23a mohi(nauribonさん)

「平家さんって幽霊じゃね?」(ファミ通文庫『ホラーアンソロジー2 “黒”』所収)および「地下迷宮の帰宅部」(ファミ通文庫『部活アンソロジー2 「春」』所収)でイラストを描いてくださったnauribonさんのサークルです。
前回のコミティアで瞬殺だった本を再版されるそうです。
http://blog.livedoor.jp/nekoichiday/

当日参加される方はぜひお立ち寄りください。
よろしくお願いいたします。