2月28日にファミ通文庫様より発売されます、かめのまぶたさんのデビュー作『エートスの窓から見上げる空 老人と女子高生』の推薦文を書かせていただきました。
こちらに全文掲載されています。
http://fbonline.jp/02sp/02_1803Ethos/index.html
本につく帯にも掲載されます。
イラストを担当されるのは、拙作『先生とそのお布団』でもイラストを描いてくださったエナミカツミさんです。
本作の内容については上記リンクをご覧いただくとして、その他の点で私が評価したいのは、主人公の一人称語りが流れるように進むところです。すうっと心に染みこんでくるようで、読んでいて気持ちよかったです。
主人公のキャラも好感が持てます。カラッとしている部分とウジウジしている部分のバランスがいいですね。語り口と相まって、読み進めていくうちに主人公と寄り添っているような気分になれます。
一人称語りは、やろうと思えばいくらでも「頭おかしい」風のものができてしまうので、そういうインパクトだけでデビューしてやろうと目論む輩がいたりするわけですが(いるんですよね~ホント)、かめのまぶたさんはインパクト勝負ではなく、より堅実に文章を組み立てていると感じました。まあ、主人公の憂海は割とやべー奴ですけどね。あとジジイも。
上記リンクから試し読みもできますので、ぜひご覧ください。
2月28日発売です。どうぞよろしくお願いいたします。