6日目の記録はこちら(リンク)。
1月29日、甲州街道歩き7日目。
昨夜はよく眠れた。
9:30に日野春駅着。歩きはじめる。昨日の暗い道は本当に怖かった。もう二度とあんなところは歩きたくない。
太陽の下ではこんな感じだったのか。
ショートカットがある。昨日は真っ暗だったので通らなかった。
あとで調べたら、地元の人が整備したもののようだ。気持ちのいい道だった。
二度と歩きたくないとかいっちゃったけど、いいところじゃないの(殺害予告犯が父親に伴われて警察に出頭したという報せを受けた朝青龍のような笑顔で)。
20号線に合流して歩きだす。さっそく歩道が片方しかない初見殺しの洗礼。
ここを左折。紙の地図にはないルート。
ここ右。
火の見と山。
上三吹交差点で20号線を越えて進む。
ここに来るといつも座っちゃう。
ここからがある意味では旅のハイライトと呼べる道。とにかく渋い。
渋い……。
渋い……。
渋い……。
渋い……。
川も何となく渋い。
台ケ原下交差点で20号線を越えて進む。
ここ右。
畑と山。
前沢上交差点で20号線に合流。
1度目の旅のとき、このあたりでおばあさんに声をかけられた。「おばあさん、若い頃八ヶ岳に登ったんだよ」といっていた(一人称が「おばあさん」だった)。けっこうガチのハイカーだったのかな。いまもお元気だろうか。
ここを右。
下教来石交差点で20号線に合流。
すぐに右へ。
右へ。
本来ならここを右にのぼっていくのだが、尿意に負けて直進。道の駅へ。尿意でつなぐ甲州街道。
ここを右。
20号線に復帰して、橋を渡り左へ。
坂をのぼる。
1度目の旅ではここで猿を見かけた。
坂をのぼったら道路が凍結していた。
塚平の一里塚。
ここを左。本来なら直進だが、私有地になっているので迂回しなければならない。
ここを右へ。
富士見公園。島木赤彦に頼まれて伊藤佐千夫が設計したそうな。トイレあり。サンキュー佐千夫。
と思ったらトイレは冬季閉鎖中。そりゃねえぜ佐千夫……。
遠くにはスキー場。よろしいなあ。
一方、地上は……。
ここ左。暗くなってきた不安と限界が近づく膀胱のために構図が不安定だし指も見切れてる。
本来なら左に行くべきだが、トイレに行きたいので直進してコンビニへ。正しいルートなら現存する一里塚を見ることができたのだが……。
甲州街道なんてどうでもいいの! 俺はおしっこがしたいの!
このあたり、歩道に雪が積もっていて歩きにくい。
ローソン富士見町富士見店前にて。あと8.2km、がんばるぞい(疲労困憊)!
暗い中を歩きつづける。宇多田ヒカルの「桜流し」を歌いながら泣く。
写真を撮り忘れたが、右に曲がってのぼる(案内板あり)。
あと3.8km、がんばるぞい(暗黒)!
20号線から離れて、車も通らぬ真っ暗な道を行く。怖すぎて『彼岸島』みたいにハアハアいう。
この交差点を左。不気味な写真だが、ここにたどり着いたときには「た、助かった……」と天を仰いだ。
宮川坂室交差点で県道197号線に合流。
宮川交差点。中央のやや細い道へ。
やがてホテルの灯が見えてくる。緑色のやつ。
コンビニに行って夕食を買う。店主の老夫婦?はどういうわけか二人とも足を引きずっていた。私は祖父が脚に障害を持っていたために、 脚の悪い人には一方的に親近感を抱いてしまう。ホテルまでの道を、膝も足裏もボロボロなのに、痛みなどないふりでまっすぐ歩いた。
ちのステーションホテルに21:00着。今日は歩行時間の長さと暗さと尿意がとにかくつらかった。
夕食はカレーと飲むヨーグルト。
明日でゴール。残り15kmくらい。
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