冬コミ頒布予定の『平家さんと兎の首事件』サンプルを公開いたします。
PC・印刷用(PDF)
https://drive.google.com/file/d/0B_I5gRvIIyNxTzcyczhmMGFLdU0/view?usp=sharing
スマホ用(PDF)
https://drive.google.com/file/d/0B_I5gRvIIyNxQ2plcTNEUmVaVWs/view?usp=sharing
Kindle用(mobi)
http://firestorage.jp/download/d16bc083717400969eec07f904e9dc2d96df9ef9
ダウンロードしたファイルの拡張子が「txt」になっている場合、「mobi」に変更してください。
epubリーダー用(epub)
http://firestorage.jp/download/1fd5aa538516fca2268963eb93a88e3d69fd944c
ダウンロードしたファイルの拡張子が「txt」になっている場合、「epub」に変更してください。
『平家さんと兎の首事件』は2010年の後半に書きました。
その前に書いていた『菊と力』がボツになったので、「そうか、三人称はあかんか」と思って一人称の語りにしました。
半年かけて改稿をくりかえしたのですが、ボツになってしまい、「そうか、あかんか」と途方に暮れました。
このときデビューして2年目で、「新人作家というのはこうやって消えていくんだな」と思いました。
ですがよく考えてみると、もともといるんだかいないんだかわからないステルス系新人作家でしたので、これからも「かつ消え、かつ結びて」といった調子で細々とやっていきたいと思っております。
『平家さんと兎の首事件』の内容は、不登校の妹を抱えて祖父の家に引っ越したらそこには怨霊の平家さんが同居していて、さらには転校先でも奇妙な事件が起こり――というものです。
「平家さんって幽霊じゃね?」(ファミ通文庫『ホラーアンソロジー2 “黒”』所収)はこれをもとに作りました。
物語の舞台や登場人物の何人かは共通していますが、物語的にはまったく別物になっています。
平家さんも短編版ほどDQNではありません(DQNでないとはいっていない)。
執筆にあたっての目標として、「リアルな転校」「リアルな妹」を描こうと決めていました。
物語の発端として主人公が転校してくるというのはよくありますが、リアルな転校は「序章」でさらっと済ませてしまえるほど簡単なものではないはずです。
そこのところを主人公に考えさせてみました。
「リアル妹」の方は、そのまんま、そのへんに転がっていそうな基本的にかわいくない妹キャラです。
たまに編集者さんから「これだけは書くのムリ、みたいなのってありますか?」ときかれることがあるのですが、そういうときは「妹がいるので妹ヒロインな話は決して書かない」と答えていました。
しかし今回『平家さん』を読みかえしてみたところ、みごとに妹LOVEな話だったのでびっくりしました。
妹には勝てなかったよ……。
書籍版ではトータルで288ページになる予定です。
冬コミ2日目、12月30日(水)に頒布いたします。
スペースは東マ-24b、サークル名は「石川博品」です。
https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/12301698
COMIC ZINさんに委託する予定です。
またKindleストアで電子書籍版を販売することを計画しています。
どうぞご期待ください。