2013年12月30日月曜日

今年も一年ありがとうございました

今年は『ヴァンパイア・サマータイム』の第四章以降と短編「地下迷宮の帰宅部」しか書けませんでした。
反省しております……。
来年はもっとたくさん書けるようがんばりますので応援よろしくお願いします。

どうぞよいお年をお迎えください。

2013年12月25日水曜日

『後宮楽園球場』本日発売

『後宮楽園球場』本日発売です。
サイン本を売っているお店については、お手数ですがスーパーダッシュ文庫編集部にお問い合わせください。
よろしくお願いします。

2013年12月14日土曜日

ヒロシ、サインいけるやん! SD編集部200冊サイン指令

『後宮楽園球場』サイン本が販売されます。
コミック専門店などに置かれるとのことです(どのお店に何冊、といったようなことは未定です)。
店頭で見かけたら手に取ってみてください。
よろしくお願いします。

2013年12月13日金曜日

『後宮楽園球場』特設サイト

スーパーダッシュ文庫webサイト内に『後宮楽園球場』特設サイトがオープンしました。

http://dash.shueisha.co.jp/feature/haremleague/

キャラ紹介の部分は私が書いております。
著者インタビューも掲載されています(「著者紹介」のところのリンクからジャンプできます)。
どうぞよろしくお願いします。

サンクリ当選しました。

(2014.01.17追記 「双六ネルリ」を最新のヴァージョンに差し替えました)
サンクリ当選しました。

2014年2月9日 SC62
サークル名 石川博品
配置 A1ホール C06b

頒布する本のタイトルは『耳刈ネルリ拾遺』です。
ネルリ関連の小品を集めたものです。
以下、収録タイトル。

○ちいさな耳刈ネルリ
 『御入学』発売時のFBOnline特設サイト用に書いたがボツになったもの。
 レイチが八高に着いて二日目の朝を描いた短編。

○読者諸子に問う 野良小便は是か非か
 上記のものに代わって特設サイトに掲載されたもの。
 レイチが八高新聞(?)に投稿した告発文、という体裁の短文。

○新しい風
 同上。
 ネルリが八高新聞(?)のインタビューに答えている、という体裁の掌編。

○サンガ組が一着=八高外環路ムカデ競走 MUKADE!
 『御入学』巻末に載せるために書いたがボツになったもの。
 これに代わって「ネルリの源流をもとめて」が採用された。
 『御入学』175ページの「ムカデ競走」の詳細を描いた妄想ストーリー。

○胸借(むねかり)レイチ、無念の一本負け=世界お風呂場格闘選手権大会
 同上。
 『御入学』186ページの「トーナメント」の様子を描く。

○僕の本棚
 同上。
 レイチが自分の好きな本について語る、という体裁のもの。

○双六ネルリの甘美なる敗北
 『花婿』発売時にFBOnlineに掲載された短編。
 
 こちらで全文読めます。
 https://drive.google.com/file/d/0B_I5gRvIIyNxNkRFeS00NFp4VWc/edit?usp=sharing

○ネル島渚(ねるしまなぎさ)
 2009年夏コミでファミ通文庫が頒布した冊子に寄稿したものを加筆改題した。
 初出時タイトル「サマージャンボ大ネルリ」。

以上です。
文庫本サイズで200ページくらいになりそうです。
もちろん全年齢向けです。
現在は校正作業中です。
持病である「ことの詳細が決まると急にやりたくなくなる病」と闘いながら何とか完成させたいと思っています。
どうぞご期待ください。

2013年11月27日水曜日

『後宮楽園球場』特典情報

『後宮楽園球場』には特典がつきます(どの書店でももらえます)。
原稿用紙6枚ほどの書きおろし掌編が載ったペーパーです。
どうぞお楽しみに。

サブタイトルは「ハレムリーグ・ベースボール」に決まりました。

発売日は12月25日です。
どうぞよろしくお願いします。

2013年11月20日水曜日

「双六ネルリの甘美なる敗北」(ネルリ同人誌見本)

(2014.01.17追記 「双六ネルリ」を最新のヴァージョンに差し替えました)
ネルリ同人誌の見本として短編「双六ネルリの甘美なる敗北」をアップしました。

https://drive.google.com/file/d/0B_I5gRvIIyNxNkRFeS00NFp4VWc/edit?usp=sharing
(PDFファイルです)

もともとは『ネルリ』2巻が発売されるのに合わせてFB Onlineに掲載されたものです。
サイコロフォントはambor.comさんのDice Fontを使用しました。
http://www.ambor.com/public/dice/dice.html

2013年11月1日金曜日

冬コミ落ちました

楽しみにしていてくださった方、ごめんなさい。

続けて夏コミに申しこむ予定ですが、2月のサンクリにも申しこんでおきました。

2013年10月17日木曜日

どうかしてた企画BEST3

新作がひとつ出る陰には無数のボツ企画があります。
今回はそんな企画の中で「自分でもどうかしてたな」と思うものをランキング形式でご紹介します。


第3位
担当「ネルリの2巻、どうしますか」
石川「いいのがあります。タイトルは『ネルリ三世』。『御入学』から100年後の八高で、ネルリの曾孫に当たる本地民ネルリ三世とネルリの玄孫でシャーリック王国民のメメヒが出会い、そのことをネルリ三世が八高公式ブログに――」
担当「駄目です」

これが通っていたら、3巻は未来世紀ネルリとかになっていたかもしれません。


第2位
石川「『フォールアウト3』っていうゲームがあるんですけど、それのノベライズでタイトルは『がんばれドッグミート ~Dogmeat Can't Fail~』。イラストレーターはいぬぶろを希望。犬のドッグミートがだ~いすきなご主人さまといっしょにウェイストランドを放浪し、巨大ゴキブリを喰らったり、人肉食にチャレンジしたり、気に食わないやつをつかまえて奴隷商人に売り飛ばしたり――」
担当「駄目です」

『綿の国星』にコンセプトが似すぎているのがいけなかったのでしょうね。


第1位
石川「主人公の高校生は退屈な夏休みを過ごしている。ある日、主人公は中学時代の同級生と偶然再会する。リア充だと思っていた彼が実はアニオタであることが発覚し、ふたりは深夜アニメをいっしょに観る仲に。ところが、彼は主人公に以前から恋をしており――」
担当「えっと、『彼』というのは……」
石川「あ、これは男同士のラブストーリーなので――」
担当「あのさぁ……」

実はこれが発展して(意味深)『ヴァンパイア・サマータイム』のもとになっていたりします。


アイデアは頭の中で温めることも大事ですが、人に見せることも必要です。
その方がよりよいアイデアが生まれやすい、とかではなく、あまりためこみすぎると頭がおかしくなってしまうからです。
適度に放出しましょう。
「たまったら出せ。中で」(by ブロンソンズ)
出される方はたまったものではありませんが。

2013年10月16日水曜日

新作が刊行されます

新作が刊行されます。
http://dash.shueisha.co.jp/schedule/

『後宮楽園球場』 スーパーダッシュ文庫 12月以降発売予定
(サブタイトルがつくかもしれません)

内容は以下のような感じです。

オスマントルコ風な帝国で、主人公の少年が女装して皇帝の後宮に入ったら、女の子たちみんな野球してたのでいっしょに野球をやる。あと、いっしょにお風呂入る。ヤッター!

御覧のとおりのアレですので、このブログをチェックしているような特殊ラノベ愛好家のみなさんにおすすめです。

これを書いたのは2年前、『カマタリさん』のあとであり、あの大震災の直後のことです。
日記を見返してみると、3月13日から16日まであらすじを書いて、3月20日から6月11日までかかって初稿を書きあげています。
おおげさないいかたになりますが、ライトノベル作家として私にできること、世の中に貢献できることとは何か――そんなことを考えながら書きました。
作家として目標とすることはむかしからひとつしかなくて、「かつて自分が読書をしていて体に感じた熱を、読者のみなさんの体にも起こしたい」ということです。
その熱がみなさんの生きていく糧となるのなら、私の書いたものが幾分かでも世の中の役に立ったということになるのだと思います。
もっとも、私が熱を感じる対象というのが「女湯で泡まみれ」とか「6-4-3のダブルプレー」とかなので、伝わらない人にはまったく伝わらないと思いますが……。

時間はかかりましたが、ようやくみなさんにお届けできることになりました。
どうぞご期待ください。

イラストはwingheartさんです。
いまイラストをカキカキされているようですが、一方、私はといえば、ネルリの同人誌をカキカキしています。
気楽な稼業ですいません……。
こっちは冬コミに受かってたら持っていきます。

2013年8月30日金曜日

『部活アンソロジー2「春」』本日発売

『部活アンソロジー2「春」』が本日発売されます。
拙作「地下迷宮の帰宅部」が収録されております。
どうぞよろしくお願いします。

2013年8月20日火曜日

部活アンソロジー所載の短編について

今月30日に発売される『部活アンソロジー2「春」』に書き下ろし短編が載ります。
タイトルは「地下迷宮の帰宅部」です。
あらすじは以下のとおりです。

 主人公である平凡な高校生(クズ)が剣と魔法の世界にワープして地下迷宮のボスとなる。
 ところが、 配下のモンスターたちは反目しあってケンカばかり。
 このままでは勇者にやられる――追いつめられた主人公(クズ)の編み出した秘策とは……?

秘策とは何なのでしょうね(ヒント:部活アンソロジー )。
どうぞお楽しみに。

2013年7月29日月曜日

『ヴァンパイア・サマータイム』発売

『ヴァンパイア・サマータイム』、本日発売です。
本屋さんの新刊コーナーにある、くら~い色をした表紙の本がそれですので、ぜひ手に取ってみてください。
よろしくお願いします。

2013年7月21日日曜日

『ヴァンパイア・サマータイム』特典情報 その2

『ヴァンパイア・サマータイム』の特典情報です。

アニメイト様
http://www.animate.co.jp/original/book/
メッセージペーパー(サンプルが見られます)

メッセージを書きました。
ぜひチェックしてみてください。
よろしくお願いします。

2013年7月12日金曜日

『ヴァンパイア・サマータイム』表紙

アマゾンに表紙が出ています。
ぜひご覧ください。
http://www.amazon.co.jp/dp/4047290114/

描かれているのがヒロインの冴原(さえはら)です。
物語のはじまりが梅雨時なので雨降りです。


本屋さんに飾るPOPにメッセージを書きました。
ラノベコーナーでさがしてみてください。
よろしくお願いします。

2013年7月9日火曜日

『ヴァンパイア・サマータイム』特典情報

『ヴァンパイア・サマータイム』の特典情報です。

ゲーマーズ様
http://www.anibro.jp/tokuten/book_1307.html
書き下ろし4pブックレット


1000字ほどの掌編が載っています。
ぜひチェックしてみてください。
よろしくお願いします。

2013年6月24日月曜日

アンソロジーに参加します

『部活アンソロジー2 』 ファミ通文庫
8月30日発売

ファミ通文庫の部活アンソロジーに書き下ろしで参加します。
このアンソロジーは他の作家さんが去年の夏に書いた短編をまとめたものです。
そこに私はあとから加わるわけですから、何か総論的なものをやるべきだろうと考え、そういう方向で書いてみました。

どうぞよろしくお願いします。

2013年6月7日金曜日

本と本との話

最近、野球の本ばかり読んでいます。
同じジャンルの本を読み続けていると、読んだ本と本との間につながりが生まれてきて何だかうれしくなります。
そのつながりの例を近藤唯之『プロ野球名人列伝』(PHP文庫 1996)を基準としてお見せしたいと思います。
この本は、各項につき一人のプロ野球選手を取りあげる形式のエッセイ集です。

○「大沢啓二」の項
「親分」こと大沢は高校時代、地区予選で負けたあとで「球審の判定が気に食わない」という理由からその審判を便所でシバいたという有名な伝説の持ち主です。
その暴行の内容は近藤によれば、
[略]周りが気がついたとき、大沢は左右フックを主審の顔面に叩きつけていた。周りにいたレギュラーがとめなければ、大沢は左右フックのあと、右アッパーカットをきめていたかも知れない。
ということになっています。
しかし、 大沢啓二『球道無頼 こんな野球をやってきた』(集英社 1996)によれば、殴ったのではなく、蹴りを入れただけのようです(蹴りだけでも本当はダメなのですが)。
近藤の見てきたような話はどこから出てきたものなのでしょうか。
ちなみに、大沢親分はその蹴りを入れた審判(立教大野球部員だった)の推薦で立大に進学します。
心温まるエピソードですね。

○「広瀬叔功」の項
広瀬は南海で活躍した俊足巧打の選手です。
彼は南海監督・鶴岡一人にかわいがられました。
それを象徴するエピソードとして、選手の結婚式の仲人を頼まれても断っていた鶴岡が広瀬のときだけは仲人を務めたという話が紹介されています。
一方、同時期に南海でプレーしていたのがノムさんです。
野村克也『プロ野球重大事件――誰も知らない“あの真相”』(角川oneテーマ21 2012)によると、ノムさんはその仲人を断られた一人だったようです。
このことをノムさんはかなり根に持っていて、「俺のときは断ったのに、広瀬のときだけやりやがってあのヤロウ」みたいな感じで語っています。
立場によって物の見方は変わるものですね。

○「江夏豊」の項
この項で近藤はあの有名な1979年日本シリーズ第7戦のいわゆる「江夏の21球」について言及しています(ちなみに近藤はこの日本シリーズを昭和44年としていますが、正しくは昭和54年です)。
しかし、同じ題材を扱った山際淳司「江夏の21球」(同『スローカーブをもう一球』角川文庫 1985)でテーマのひとつとされていたマウンドの江夏とベンチとの気持ちのずれが、近藤の視界には入っていないようです。
広島のリリーフエース江夏は1点リードの9回裏、ノーアウト満塁というピンチを迎えます。
ここで江夏はブルペンで他の投手が投球練習しているのを目にして、「俺を信頼していないのか」とショックを受けます。
このあたりの心理が山際によって丁寧に語られているのですが、近藤はこのことに一切触れていません。
むしろ、このピンチを迎えて古葉監督がマウンドに行かなかったことを江夏への信頼の証として称賛しています(信頼うんぬんはあくまで近藤の推測)。
何を語り、何を語らないかは筆者の自由ですが、江夏の激しい感情にくらべて「ふつうなら行うはずだと筆者が考えることを行わなかったという事実から筆者が推測したこと」というのは語る価値が低いもののように思えます。

○「豊田泰光」の項
1958年の日本シリーズは西鉄が巨人を3連敗ののち4連勝で破るという劇的な戦いでした。
その第5戦、3対2と巨人1点 リードで9回裏西鉄の攻撃、ノーアウト2塁で豊田に打席が回ります。
ここで1塁コーチャーズ・ボックスにいた三原脩監督が豊田に「おまえにまかせる」というサインを送り(この場面、近藤による)、豊田は送りバントを決めました。
この三原采配を近藤は「サイン発信不能に陥った」「自分から逃げた」「敵前逃亡」「指揮権放棄」と評価しています。
しかし、三原脩『風雲の軌跡』(ベースボール・マガジン社 1983)によれば、三原には豊田にバントさせようとする明確な意図があったようです。
三原によれば、豊田に「打って出るか」と声をかけたところ、豊田は「いや、ここはバントでしょう」といったというのです。
豊田というのは、三原によると「バントをしろ」と命じても素直にバントしない選手です。
しかし同時に、彼は試合の流れを的確に読み取り、自分が何をすべきか判断する力を持った選手でもあります。
ですから三原はあえて「打って出るか」と選手の裁量にまかせるかのようなセリフを口にすることで、結果的に狙いどおり豊田にバントさせてしまったのです。
これぞ「魔術師」と呼ばれた三原の真骨頂でしょう。
もちろんこれを「三原が後付けでいっているだけでは?」と疑うこともできます。
それでも、「敵前逃亡」とまでいうならば近藤は「三原の著書にはこうある」と紹介した上で、それを否定するに足る根拠を示すべきであろうと思います。
ちなみに、岡崎満義「中西太と豊田泰光」(スポーツグラフィック・ナンバー編『豪打列伝』文春文庫 1986)ではこの場面について「豊田はバントを命じられた」と語っていますが、これは誤りです。
したがって、そのあと四番の中西が凡退したあとで豊田が「クソッ! フトシめ! 初球を3塁ゴロなんか打ちやがって! こんなことならオレに打たせればよかったんじゃ!」と叫んで暴れた、とあるのも創作だと思われます。
すくなくとも豊田のセリフの最後の一文はありえません。
豊田は「自主的に」バントしたのですから。


短編をひとつ書き終えたので気分がいいです。

2013年5月21日火曜日

新作が発売されます

『ヴァンパイア・サマータイム』 ファミ通文庫
7月29日発売

人口の半分が吸血鬼という世界で、人間の男の子と吸血鬼の女の子が出会い、惹かれあっていくというお話です。
割とまっとうにラブストーリーをやっております。
異世界ものと思われるかもしれませんが、吸血鬼の存在すること以外は我々が住んでいるのと変わらない世界が舞台です。
物語の季節は夏です。
高校生のとき夏休みが退屈で仕方なかったのを思い出しながら書きました。

どうぞよろしくお願いします。